緊張機材

ストランドを緊張する際に、ストランド、定着部及びコンクリートにねじりや偏心が起こらないようにVSL工法専用の緊張装置を準備しています。VSL工法に用いる緊張装置は、油圧作動のセンターホール型ジャッキ、油圧ポンプ、圧力計等で構成されています。

標準ジャッキ

VSL工法で用いる標準的なジャッキを下表に示します。
緊張力:200kN~15,000kN

標準ジャッキ

標準ジャッキ 表

※1)全長はストロークを閉じた時における付属金具(ジャッキチェア、プリングヘッド)を含む値
※2)余長は緊張に必要な支圧板面からのストランド突出長さ

シングルストランドジャッキ(フロントエンド&ダブルアクションジャッキ)

シングルストランドの緊張においては、余長を短くするためにグリッパーをジャッキ内部に配置し(フロントエンドジャッキ)、セットロスを小さくするためのくさび押し込み機能(ダブルアクションジャッキ)を有するジャッキを用いています。
緊張力:230kN~1,000kN

シングルストランドジャッキ(フロントエンド&ダブルアクションジャッキ)

シングルストランドジャッキ(フロントエンド&ダブルアクションジャッキ) 表

※1)全長はストロークを閉じた時における付属金具(ジャッキチェア、プリングヘッド)を含む値
※2)余長は緊張に必要な支圧板面からのストランド突出長さ
※3)ZPE-50FJAを後ろ掴み方式に改造

フロントエンドジャッキ

緊張場所に制約があったり、余長が短い場合には、ジャッキ内部にグリッパーを配置するフロントエンドジャッキを用いることが可能です。
緊張力:700kN~1,700kN

フロントエンドジャッキ

フロントエンドジャッキ 表

※1)全長はストロークを閉じた時における付属金具(ジャッキチェア、プリングヘッド)を含む値
※2)余長は緊張に必要な支圧板面からのストランド突出長さ

ダブルアクションジャッキ

セット量を小さくしたい場合、被覆鋼線を定着する場合等においては、くさび押し込み機能(ダブルアクション)を有するダブルアクションジャッキを用います。
緊張力:700kN~1,700kN

ダブルアクションジャッキ

ダブルアクションジャッキ 表

※1)全長はストロークを閉じた時における付属金具(ジャッキチェア、プリングヘッド)を含む値
※2)余長は緊張に必要な支圧板面からのストランド突出長さ